寺院費用|読経料と戒名料
読経料
寺院費用は、財団法人日本消費者協会の「第8回葬儀についてのアンケート調査」では、68.4万円でした。寺院費用とは、読経料や戒名料などを指しますが、この費用は寺社や教会によって大きく異なります。
あくまでも一般的な仏式の費用として御案内いたしますと、
通夜から初七日までの読経料20~25万円
を目安にするとよいでしょう。ただ、寺社・教会の格などで大きく異なりますので御留意ください。また、49日など法事の際の読経料は5~10万円が一般的です。
戒名料
戒名とは、「仏の弟子」としての名前で、宗派によっては、「法名(浄土真宗)」、「法号(日蓮宗)」ともいいます。本来は仏門に入っている人が生前に与えられるものですが、現在では通夜が始まる前に菩提寺の僧侶につけてもらうことが多いです。戒名料は一般的に
戒名料は信士、信女の場合5~10万円
が相場と言われておりますが、これも菩提寺の宗派や寺格等により大きく異なりますのでご注意ください。
戒名は、院号や院殿号(3字)、道号(2字)、法号(2字)、位号(2字)で構成されております。院号や院殿号は尊称(院の字を含み3字)、道号は悟りを得た方への称号(2字)、法号が本来の戒名(2字)、そして位号は性別年齢(2字)となります。以下に位号の種類について、簡単に案内します。
- 居士(こじ)
- 特に信心深い男性
- 大姉
- 特に新人深い女性
- 信士(しんじ)
- 出家しないで仏道を修めた男性
- 信女(しんにょ)
- 出家しないで仏道を修めた女性
- 童子
- 7~15歳の男子
- 童女
- 7~15歳の女子
- 孩女
- 就学前の女児
- 水子(すいじ)
- 死産や流産した胎児
菩提寺の許可なく他寺で戒名をつけて貰うと、納骨の際に菩提寺から拒否されますので、菩提寺がある場合、菩提寺の僧侶に戒名をつけて貰ってください。
読経料を含む戒名料例
宗派 | 6字 (信士・信女) |
9字 (居士・大姉) |
10字 (院居士・院大姉) |
---|---|---|---|
真言宗 | 15-20万円 | 50万円 | 500万円以上 |
浄土宗 | 5-15万円 | 35万円 | 60-100万円 |
臨済宗 | 30-50万円 | 50-100万円 | 100万円以上 |
曹洞宗 | 15-30万円 | 50-100万円 | 相場なし |
日蓮宗 | 35万円 | 75-150万円 | – |
浄土真宗 | 20-30万円(寺への貢献度により与えられるため、院号の違いなし) |
(朝日新聞社調べより)