葬儀一式(葬儀本体)費用
葬儀一式費用、または葬儀本体費用とは、病院などへの遺体のお迎え・搬送に始まり、通夜・葬儀式(お葬式)・告別式、そして火葬・骨上げと続く葬儀葬送のかたちを整え、執り行うために必要な物品や人、場所などにかかる費用です。
葬儀一式(葬儀本体)費用の費目内容は、葬儀社が直接的に取り扱い、提供するものがほとんどです。このため具体的な金額は、打ち合わせ直後に葬儀社が提示する見積書の費目・金額・合計とほぼ重なります。
葬儀一式(葬儀本体)費用は、葬儀にかかる三つの費用の中では金額的にもっとも多くを占めるのが通例です。
したいと思う葬儀を無理なくするには、葬儀一式(葬儀本体)費用に含まれる費目内容を理解・把握して葬儀予算を立てることが重要です。
そこで、以下に葬儀一式(葬儀本体)費用の費目内容を葬儀の流れに沿ってご案内します。
葬儀前
- 寝台車
- 病院等-自宅/斎場など故人を搬送する費用です
- 枕飾り
- 仏式の場合、花立て、香炉、燭台の三具足、一本樒、 線香、ろうそくを用意します
- ご遺体保存処置
- 通常ドライアイス(10,000円/日前後)や防腐防臭剤を使用します。首都圏の場合、葬儀式まで数日を要しますので、日数分必要となります。
- お遺体のメイクアップ
- 湯灌やエンバーミング、メイクアップなどを希望の場合、別途必要となります。
- 保管料
- ご自宅での安置ができない場合、葬儀社や斎場の安置室を利用することになります。1日につき数千円~2万円/日が相場です
- お棺
- 葬儀社で手配します
通夜・葬儀式
- 式場使用料
- 葬儀社によって含まれていない場合もあります。
- 祭壇
- 白木祭壇と花祭壇があります。また、花祭壇には造花(アレンジメントフラワー)と生花があります。白木祭壇、造花祭壇の場合、お別れの際に別途切花が必要になります。
- 位牌
- 仏式では、白木位牌が必要です。葬儀社で手配して貰えます(料金は葬儀社で異なります)。
- 祭壇廻り
- 御供物、水引幕等があります。
- 遺影写真
- 遺影写真(モノクロ・カラー)と写真額の費用です。
- 受付・焼香具等
- 受付用品には、筆記具・記帳用紙・貴重品袋が、焼香具には線香・蝋燭などが含まれます。
- 会葬礼状
- 会葬礼状
- その他
- 音楽葬等特別な音響設備や照明設備が必要な場合、別途必要となります(斎場備付けの設備でも有料)。また、着付けなどを頼むことも可能です。
会場(斎場・式場)の外を使用する場合
斎場外で使用する項目は、斎場や葬儀規模により大きく異なります。
- 門灯造園等装飾
- 斎場入り口に家紋を入れた提灯や高張等装飾を施す場合の費用です。
- テント装飾
- 斎場に、会葬者を受け入れるスペースを充分に取れない場合使用します。また、冬場にはストーブ等も必要となります。
- 案内看板
- 会葬者を斎場を案内するための捨看板、斎場前に据え付ける故人名式場看板があります。
火葬
- 霊柩車
- 斎場から火葬場までお棺を運ぶ車両です。火葬場併設斎場でも、代々幡斎場など民間斎場では、場内移動に霊柩車を使用します。
- バス・ハイヤー
- 親しい身内の移動にハイヤーを、それ以外にハイヤーを人数に応じて手配します。
- 火葬料
- 火葬料は、民間火葬場・公営火葬場ともに定価が表示されます。
- 火葬中待合室使用料
- 火葬場によっては、火葬料と待合室使用料は別途です。火葬に1~2時間を要しますので、10名以上の場合は待合室が必要となります。
その他、葬儀を通じて
- 運営スタッフ
- 司会進行や、交通整理など、会葬者に応じて運営スタッフが必要となります。
- 運営管理費
- 打ち合わせから葬儀式完了まで運営を管理する費用で、管理費、運営費、手数料などの名目で記載されています。
葬儀支援ネットでは、葬儀一式(葬儀本体)費用をあらかじめ明確に提示する葬儀社をご紹介いたします。
葬儀プラン・葬儀セット
葬儀社の多くが「葬儀プラン」「葬儀セット」といった一種の定価のパッケージ商品を出しています。これらは、葬儀一式費(葬儀本体)費用の費目の組み合わせによってできています。ですから、葬儀一式(葬儀本体)費用を検討する場合には、そうした葬儀社の「葬儀プラン」「葬儀セット」の定価とセット内容を参考にすることもよいでしょう。