火葬・骨上げ|一般的な葬儀の流れ.6

火葬と埋火葬許可証

葬儀・告別式を終えたご遺体は火葬場で火葬しますが、火葬には区市町村が発行した「埋火葬許可証」を火葬場に提出することが必要です。「埋火葬許可証」は「死亡届」を提出し発行してもらいます。ご遺体火葬後、この「埋火葬許可証」に火葬場が火葬済の証印を押し、ご遺骨とともに引き渡されます。

火葬中の過ごし方

火葬には1~2時間かかります。この間は控室で待機します。控室では飲食ができ、また、多くの火葬場では飲食物の持ち込みも認めています。喪家・遺族は、火葬場まで来ていただいた方々を接待し、歓談して過ごします。(食器やゴミの後始末は忘れないようにしましょう。)
なお、火葬中もときどき火葬炉の前に設けられた祭壇にお参りし、線香などの火を絶やさないようにします。また、火葬中の火葬炉のカギは、喪主・遺族に預ける火葬場もあります。その場合は、失くさないようにします。

骨上げ

火葬が終わると火葬場の係員が連絡に来ます。火葬炉のカギを預かっている場合は渡し、全員で収骨室に向かいます。

拾骨室では、お骨になったご遺体を会葬者全員で囲みます。喪主は骨壺を持ってご遺体(ご遺骨)の頭部に立ちます。他の人は「骨箸」を持ちます。

「骨箸」は、長さの違う竹製と木製の箸1本ずつを一組とします。(地域によって違いもあります。)

係員の指示に従って、足の方から骨箸でご遺骨を拾い上げ、喪主の持つ骨壺に収めていきます。このとき、自分の骨箸から直接骨壺に入れてはいけません。必ず、別の人の骨箸に渡し、箸から箸を経て骨壺に移します。これを「箸渡し」と言います。

以下に、火葬から骨上げまでの流れと、手順のポイントをご案内します。

1.火葬場到着

火葬場に到着したら、受付か係員に「埋火葬許可証」を示します。

「埋火葬許可証」が確認されると、火葬場の係員によって棺は霊柩車からストレッチャーに移され、最寄りの火葬炉の前に運ばれます。

火葬炉の前には祭壇が設えてありますから、持参した白木位牌、遺影、花を飾ります。

棺の窓を開け、故人に炉前のお別れをします。僧侶が同行している場合は野辺送りの読経がされます。

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2.火葬

炉前の別れを終えて棺の窓を閉じると、係員が棺をストレッチャーから火葬炉内に送出し、扉が閉じられ、カギが掛けられます。カギは火葬中は喪主(施主)に預けられるのが通例です。

係員の指示によって、喪主(施主)が炉の点火ボタンを押します(火葬場によって違うこともあります。)。全員で合掌礼拝します。

炉前の祭壇に焼香し、控室へ移動して火葬が終わるまで待機します。

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3.骨上げ(拾骨)

火葬が終わると火葬場の係員が連絡に来ます。火葬炉のカギを預かっている場合は渡し、全員で拾骨室に向かいます。

お骨になった故人の遺灰が火葬炉から出され、拾骨室中央の骨上げ台に運ばれてきます。

係員の指示に従って、拾骨します。

拾骨・骨上げが終わったら、骨壺に納められた遺骨と火葬済印の押された「埋火葬許可証」を受け取り、火葬場を後にします。このとき、遺骨は喪主(施主)が胸に抱え、喪主に準じる遺族が位牌、遺影をそれぞれ胸に掲げます。

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葬儀の流れ-7 還骨法要

※特定の地方・地域によっては、この後そのまま墓所に向かい、埋葬(納骨)するところもあります。