ご自宅でのご臨終 (死亡直後からのすべきこと)

高齢社会が広がるにつれ、最近は、住み慣れたご自宅で最期を迎えることを希望する方も増え、在宅での終末医療の体制も整いつつあります。以下では、ご自宅で臨終を迎えた場合の対処・手順をご案内します。

ご臨終

ご自宅で療養中の方が危篤状態に陥った場合はもちろんですが、心肺停止などに襲われ、万一息を引き取ってしまったときでも、直ちにかかりつけの医師に連絡し来てもらいます。
医師が到着する前に不幸にして亡くなられてしまった場合でも、医師が確認して死亡を宣告しない限り、正式(公式)に死亡とは認められません。もし、かかりつけの医師がいない場合には救急車を呼び、救急病院に搬送してもらいます。(救急搬送後は、病院でのご臨終を参照)

※特に在宅療養はしておらず、ふつうに生活していた人が突然死や宅内での事故、あるいは自死などで死亡した場合は、遺体を動かしたり移動したりせず、すぐに警察に連絡します。東京都・横浜市では監察医が、それ以外の地域では検視官が検死または検視します。(この場合、かかりつけの医師がいれば、念のためその医師にも連絡した方がいいでしょう。)

この時点で、葬儀支援ネット0120-02-6066(スマートフォンの方はこちらにご連絡ください。急いで葬儀社をご紹介いたします。

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死亡確認と死亡診断書

在宅療養中での病気などによる死亡の場合には、かかりつけの医師によって死亡が確認されたら、死亡診断書を書いてもらいます。

※病死以外の事故・自死・その他による死亡で検死(検視)を受けた場合は、「死体検案書」を警察から受け取ります。「死体検案書」は「死亡診断書」と同じ公的証明力を持ち、葬儀・火葬・埋葬を行う行政手続きに必要になります。

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遺体の安置

在宅療養中での病死の場合、遺体も病床にあることがほとんどですが、自宅での事故・自死・突然死などの場合は、検死(検視)後に臥所を用意し遺体を安置してあげなくてはなりません。故人が使っていたベッドや布団に仰向けに寝かせます。

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末期の水

ベッド・布団の上にある故人のご遺体に向き合って、その場にいる人全員で「末期の水」の儀礼を行います。

「末期の水」は「死に水」とも言い、最期を看取る人一人一人が逝く人を送ってお別れする、在来仏教では大切な葬送儀礼です。お釈迦様入滅時の故事に因むとされ、本来は息を引き取る直前の存命中に行うものですが、現実には逝去直後であることがほとんどです。故人との血縁が濃い方から、その場にいる全員が順番に行います。

ただし、在来仏教でも浄土真宗の宗旨では「末期の水」はしないこととされています。このため、故人(および遺族)が浄土真宗各派の門徒であれば「末期の水」は行わず、次の手順に進みます。

末期の水の手順

  1. 茶碗に水を用意します。
  2. 新しい脱脂綿やガーゼを割り箸の先に挟み巻きつけたものか、新しい筆の穂先に茶碗の水を含ませ、故人の唇を潤します。
  3. お別れのことばをかけます。
湯灌、身繕い、死化粧へ進む

湯灌、身繕い、死化粧

ご遺体の湯灌、身繕い、死化粧を行います。

本来は葬儀社・納棺師の手を借りて遺族が行うものです。

湯灌(ゆかん)

葬儀、納棺に先だって、亡くなった方をお風呂に入れる儀礼を湯灌といいます。遺体を清潔にするためですが、身を清めて来世への旅立ちをさせる意味があります。

湯灌は葬儀社が行いますが、遺族の方も一緒にされるのが望ましいと言えます。

身繕い(みづくろい)

ご遺体の着替えです。旅立ちのための死装束に着替えるのが本来ですが、故人がお気に入りだった着物や服を用意しておき、着せてあげるのが良いでしょう。

死化粧(しにげしょう)

ご遺体の髪を整え、顔に闘病やつれなどがあれば含み綿などを施し、皮膚を伸ばして髭やうぶ毛を剃ります。故人が女性の場合には薄化粧をし、唇に紅をさすなどします。

枕飾り・葬儀打合せ・納棺へ進む

枕飾り・葬儀打合せ・納棺|葬儀の流れ 3

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